高力ボルトとは、高張力の鋼で作られた強度の高いボルトです。摩擦接合とは、高力ボルトを使用して、橋桁と添接板を高い軸力で締付けることにより、両者の接触面に生じる摩擦力で力を伝えようとするものです。
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トルシア形高力ボルト |
・TCBのピンテール破断までの流れ
- 一次締め・マーキングの完了したボルトに専用締付機(シャーレンチ)をはめこみ、締付開始する。
- 必要な締付けトルクが得られると赤線部分でボルトが破断する
- 機械を外して、破断した部分(ピンテール)を除去して、次のボルトへ。
・TCB施工手順
①橋桁を添接板で挟み、仮ボルトとエスパーピンで連結。(全体本数の1/3以上の仮ボルト+ピンで締付) この添接板は、48本ボルトが入るので、16本以上必要!!
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①仮締め状況 |
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③マーキング完了 |
④専用締付機(シャーレンチ)を使用して、本締めを行う。締付ける順序は、矢印の方向のように真ん中から外に向かって締付けていきます。
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④本締め |
⑤全てのピンテールが破断し、本締め完了です。本締め後、共廻りしていないか、マーキングを見て確認します。(共廻りとは、ナットと座金が一緒に廻ってしまうことで、共廻りすると必要な締付けトルクを得られません。そのような場合は、共廻りしたボルトを撤去して、締付け直します!!) 写真のような状況は、正常に締付けられたボルトです。
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⑤本締め完了 |
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