2017年1月30日月曜日

第1回目架設完了

26日に工場から搬入して組立てていた橋桁ですが、28日に架設完了しました。
A2橋台からA1橋台に向かって架設しておりますが、今回架設したブロックの1主桁の長さは、約24m・重量にして約16tになります。それを3主桁架設し、横桁でつなぎました。
ステップ1
架設状況
架設完了
明日、次回の搬入をして、地組立・ボルト締付を行って、架設は3日の予定です。

2017年1月28日土曜日

橋桁の連結方法について

前回ふれたとおり、橋桁の連結は高力ボルトで摩擦接合します。
高力ボルトとは、高張力の鋼で作られた強度の高いボルトです。摩擦接合とは、高力ボルトを使用して、橋桁と添接板を高い軸力で締付けることにより、両者の接触面に生じる摩擦力で力を伝えようとするものです。
トルシア形高力ボルト
トルシア形高力ボルト(TCB)とは、先端のピンテールと呼ばれる部分が、必要な締付けトルクが得られると破断するようになっているボルトです。ピンテールの破断により、締付けの完了が容易に確認できるという大きな特徴があります。

・TCBのピンテール破断までの流れ

  1. 一次締め・マーキングの完了したボルトに専用締付機(シャーレンチ)をはめこみ、締付開始する。
  2. 必要な締付けトルクが得られると赤線部分でボルトが破断する
  3. 機械を外して、破断した部分(ピンテール)を除去して、次のボルトへ。


・TCB施工手順

①橋桁を添接板で挟み、仮ボルトとエスパーピンで連結。(全体本数の1/3以上の仮ボルト+ピンで締付) この添接板は、48本ボルトが入るので、16本以上必要!!
①仮締め状況
②仮ボルト・ピン以外の所にTCBを挿入し、一次締め及びマーキングする。(一次締めとは、60%程度の力で締付けること。マーキングとは、締付け後の共廻りを確認するために、写真のようにボルト・ナット・座金に1本線でマークすることです)
②一次締め・マーキング
③残っている仮ボルト・ピンを抜いてTCBに交換し、一次締め・マーキングする。
③マーキング完了
④専用締付機(シャーレンチ)を使用して、本締めを行う。締付ける順序は、矢印の方向のように真ん中から外に向かって締付けていきます。
④本締め
⑤全てのピンテールが破断し、本締め完了です。本締め後、共廻りしていないか、マーキングを見て確認します。(共廻りとは、ナットと座金が一緒に廻ってしまうことで、共廻りすると必要な締付けトルクを得られません。そのような場合は、共廻りしたボルトを撤去して、締付け直します!!) 写真のような状況は、正常に締付けられたボルトです。
⑤本締め完了

2017年1月27日金曜日

橋桁の組立に使う機械について!!

地組立・架設時に使用する機械として、通常ですと一次締めにはインパクトレンチ。孔合わせにはドリフトピンをハンマーで打ち込みます。インパクトレンチで締め付ける際に発生する打撃音やハンマーでの打撃音は、騒音が懸念されますので、都市部や民家の近く等で工事する場合、騒音が発生しないように配慮する必要があります。
当工事でもインパクトレンチの代わりに一次締専用レンチ。孔合わせには、エスパーレンチとエスパーピンを使用しています。
一次締専用レンチ『建方一番』
エスパーレンチとエスパーピン
手前のピンにはネジが切ってあり、エスパーレンチでネジを噛んで油圧で孔の中に引き込んで挿入します。
エスパーレンチ使用状況
現場継手部(仮締完了)
最終的には、高力ボルトで接合するのですが、一次的に仮ボルトとエスパーピンで接合しています。橋桁が正規の形になっているか(桁のそり)を確認した後、高力ボルトを締め付けます。

2017年1月26日木曜日

橋桁搬入 第1回目 

当初、1月23日に予定してた第1回目の橋桁の搬入ですが、前回の投稿でも触れましたとおり、22日~23日にかけての雪の影響で、搬入することが出来ませんでした。
そこで、本日が第1回目の搬入となりました。
輸送状況
橋桁は、弊社の小山工場で製作しておりましたが、トレーラーで輸送して来ました。
橋桁の長さは、短い物でも約10m。長い物だと13mになります。高さは2.7m。重さは1本当たり、約8t~14t程度になります。
普通ですと、縦にして運びたいところなんですが、上記のとおりの高さ及び長さのため、やむなく横に2枚重ねて輸送しております。
主桁建て起こし
横にして搬入した橋桁を地面に横のまま仮置して、クレーンのフックを吊り替えて、建て起こしします。
1日に、6枚(橋軸方向に2枚×3主桁)搬入した橋桁は、地組立して3枚の橋桁にします。
橋桁と橋桁は、高力ボルトでつなぎます。
地組立完了

高力ボルトの話題については、また今度の投稿で説明します。

2017年1月21日土曜日

架設用クローラクレーン

来週から架設を開始するため、昨日・今日の2日間でクローラクレーンを組立てました。
今回架設に使用するのは、アイチ建運㈱さん所有の150tクローラクレーンです。トレーラ5台・トラック7台分で分解して搬入し、50tラフタークレーンを使用して組立てます。
旋回体搬入と組立用クレーン
組立状況
組立完了
来週からは、いよいよ橋桁を搬入し架設開始です。
天気予報では日曜から月曜にかけて雪になっていますが。。。どうなることでしょう。

2017年1月16日月曜日

先行ネット

現場ではベントの組立が完了し、先行ネットの設置を行っています。
先行ネットは、高所作業の最後の砦ともいえますが、架設作業等の高所作業で有ってはならない墜落災害を防ぐために、先に張っておく落下防止用のネットです。
(もちろんこれだけが、墜落防止対策ではないですよ。。。)
橋脚付近が一番高いのですが、地上まで約20m弱ありますので、墜ちたらすぐに重大事故につながります。そうならないための対策のひとつです。
A1橋台からA2橋台方向へ撮影
A2橋台からA1橋台方向へ撮影
通常先行ネットは、15mm目のネットを使用していますが、この現場では、降雪時にネットに積雪して凍結しないように、100mm目のネットを使用しています。

2017年1月10日火曜日

雪模様!!

前々日の降雪により、現場内も一面雪模様です。
とりあえず、工事用車両が通行する仮橋上の雪かきは終わってますが、現場内全部の雪かきはとてもじゃないですが追いつきません。
仮橋上(ブロック組立)
ベント架設
ベント組立
現場では昨年末から引き続き、ベントの組立作業を行ってます。この作業は、今週中くらい続きます。

2017年1月5日木曜日

年が明けて!

明けましておめでとうございます。
今年も引き続き、工事の進捗内容をお伝えしていきますので、宜しくお願いします。
さて、現場の方は明日から工事再開しますが、年末から引き続き、ベントの組立てを行います。
1月中過ぎには、架設用の150tクローラクレーンを搬入・組立て、月末からいよいよ橋桁を搬入し、架設が開始します。
A1からA2方向に撮影(H28.12.28)
その都度、ブログにアップしていきますのでお楽しみに!!